糖尿病外来
糖尿病には膵臓のβ細胞からインシュリンが分泌される1型糖尿病とインシュリンの分泌量減少、またはその効果が減弱する2型糖尿病があります。 1型糖尿病は主に乳幼児から20歳までに発症し、治療にはインシュリン注射が必要になります。一方、2型糖尿病は15〜20歳以後に発症し、年齢とともに増加します。治療は食事・運動療法、血糖降下薬の服用が中心になります。更に2型糖尿病は近年増加傾向にあり、その予備軍を含めると60歳以上では2 – 3人に1人(30ー50%)に見られるほどになっています。糖尿病が怖いのは、高血糖が長い間続くことにより起こる動脈硬化などの血管の障害が進行して、合併症が現れることです。合併症には網膜症、腎症、末梢神経障害、心筋梗塞、脳梗塞などがあります。
当外来の特徴
糖尿病は現時点では治らない病気で、病気と生涯付き合っていく必要があります。また糖尿病の期間が長くなるにつれて合併症が現れてきます。このため糖尿病の早期診断、治療、合併症の予防を一貫して行う必要があります。当院ではこれらに、医師、看護師、栄養士、薬剤師、検査技師、リハビリの各専門のスタッフが連携して取り組んでいることが大きな特徴です。
また以下の点も特徴となっています。1)糖尿病歴の長い患者さんは下肢に血液が行かなくなり足の壊死、感染などが起こり易くなります。足の病気を専門に診るフットケア外来が開設され、専門的に診てもらえること。2)糖尿病について、医師、看護師、栄養士、薬剤師、検査技師、リハビリの各専門のスタッフが年6回講義を行い、糖尿病について理解を深めてもらっていること。3)糖尿病の治療には患者間での情報の交換、家族の協力が大きな助けとなります。糖尿病患とその家族、当院スタッフで、年1回のバス旅行を行い、相互の親睦を深めていること。
対象患者さん
1型、2型糖尿病の患者さん。
診療スタッフ
佐々木 成人(内科副部長)専門領域 |
支援スタッフ
糖尿病認定看護師、日本糖尿病糖尿病療養指導士、地域糖尿病療養指導士の各専門分野スタッフを含む)