認知症疾患医療センター
飯田病院では長野県より指定を受け、平成21年4月から認知症疾患医療センター事業を行っております。
目的
保健医療・介護機関などと連携を図りながら、認知症疾患に関する鑑別診断、周辺症状(不安・焦燥、うつ状態、幻覚・妄想、徘徊、興奮・暴力、せん妄等の精神症状)と身体合併症に対する急性期治療、専門医療相談などを実施するとともに、地域保健医療・介護者関係への研修などを行うことにより、地域における認知症疾患の保健医療水準の向上を図ること
事業内容
(1)専門医療相談
認知症に関する専門の相談窓口で、電話または面接などにより、ご本人、ご家族、医療・介護関係機関等から、認知症に関する様々な相談に応じます。必要に応じて他の相談・医療機関をご紹介いたします。
(2)鑑別診断、治療方針の選定
ご相談の内容によっては、その後鑑別診断のための検査(頭部MRI・CT・SPECT・心理テスト等)を行い、その結果をもとに医師の診察による鑑別診断を行います。診断に基づき、個々に応じた治療・看護・介護の方針を検討します。(鑑別診断のための検査は予約が必要となる場合があります)。
(3)保健医療関係者への研修
保健医療関係者等を対象に、認知症に関する知識の向上を目的とした研修会を開催します。
(4)認知症疾患医療連携協議会の運営
飯田下伊那地域の保健医療・介護保険関係者、有識者等で組織し地域の認知症施策の推進や各機関の連携を推進します。
認知症疾患医療連携協議会 データ入力フォーム(Excel)
もの忘れ外来
もの忘れの症状は誰にでも経験のあることですが、この中には加齢や機能的なものからアルツハイマー型認知症などの病気のために出現するものまであります。検査方法も以前に比べ進歩してきており、「おや??」と思う症状がある方はぜひ一度受診し専門医による診察や検査を受けていただくことをおすすめします。
(1)医師は?
「神経内科医」が診察を担当します。
(症状等により精神科医が担当する場合があります)
外来は「毎週火・水・木曜日の午後(完全予約制)」です。
(2)診療内容は?どんな検査をするの?
- ○診察 専門の医師が問診・診察を行います。
- ○検査 認知症か否か、認知症であればその原因となっている
病気が何かを診断します。- ①神経心理検査…もの忘れや生活に支障を来している原因が認知症に
よるものなのかどうかを知的機能や認知機能、記憶、実行
機能等についての神経心理学的検査を用いて調べます。 - ②画像検査… MRI・CTを行い脳の形態を調べます。症状だけでは
わかりづらい場合も、併せてSPECT画像を見ることに
より認知症の程度を診断できます。
- ①神経心理検査…もの忘れや生活に支障を来している原因が認知症に
- ○診断 患者さん・家族への病態を説明し、今後の治療方針の
決定、在宅支援との連携を図ります。
(3)予約するには?
医療機関にかかっていない方
「飯田病院認知症疾患医療センター」にお電話ください。
(平日9:00~17:00)
〈℡0265-22-5150〉
担当者が、必要な情報(症状・生活の様子、病歴等)を伺い、診察予定日をお伝えします。
医療機関にかかっている方
「医療機関(かかりつけ医)」に心配な症状についてご相談ください。
「医療機関」から「飯田病院医療連携室」に診療情報提供書をFAXして頂きます。〈Fax0265‐56‐0032〉
患者さんと医療機関に受診のご案内をします。