精神科デイケア
精神科デイケアとは
精神疾患等を抱える方の社会生活や、社会復帰をサポートする外来リハビリテーションの1つです。生活の基盤は家庭に置きながら、主として日中にデイケアを利用し、様々な活動(グループ活動や個人での活動)を行うことで、社会復帰などのその方の目標に向けてスタッフと共に考えて取り組んでいきます。 1日利用のデイケアと、半日利用のショートケアがあります。
デイケアの目的
安心していられる場所がほしい
規則正しい生活をしたい
仲間や友達を作りたい
対人関係が上手になりたい
悩みを相談できる場所がほしい
進学(復学)や就職(復職)を目指している
*利用の目的は様々です。主治医やデイケアスタッフと相談しひとりひとりにあった利用方法を一緒に考えていきます。
デイケアとショートケア
デイケアとは、1日6時間利用する昼食付きのプログラムです。デイケアは月~土(日・祝祭日は除く)開所していますが、利用頻度や参加プログラムなどは、主治医やデイケアスタッフと話し合い、個々の状態に合わせて決定します。 ショートケアとは、午前もしくは午後の3時間利用するプログラムです。利用頻度や参加プログラムの決定方法はデイケアと同じです。
1日のスケジュール
プログラム内容
1)スポーツ
バドミントン、卓球、マレットゴルフなど、院内外での運動
2)スキルアップ
就労前学習などの就労へ向けた活動、料理、買い物、外出、学習、日常生活の相談
3)クラブ活動
園芸、調理、茶道、手工芸、書道、映画鑑賞、ドライブなど院内外での趣味的活動
4)就労体験
作業などによる就労の模擬体験
デイケアを利用することで
- 生活支援
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長い間自宅に引きこもっていたAさん
周囲が気になってなかなか自宅から出られなかったAさんは医師に紹介されてデイケアの利用を開始し、外出の機会となっています。 - 就労定着支援
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再就職し、デイケアも継続しているBさん
Bさんは再就職に向けて生活リズム作りをしながら、プログラムへ参加し就労の模擬体験を行った後、再就職をしました。現在でも週に1回、気分転換にデイケアを利用しています。また、デイケアスタッフが就職先へ伺い、就労後のフォローも行っています。 - 就労支援・就労移行支援
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再就職を目指すCさん
集団が苦手なCさんは個別課題で趣味活動をしながら、スポーツや、作業プログラムに参加し、人に慣れることや仕事で必要な体力などをつける練習をしています。
デイケアスタッフは
精神科医師、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、栄養士、その他にプログラムによっては講師がいます。
デイケアを利用するには
当院精神科の受診があり、主治医からの指示が必要になります。 ご利用の希望がある場合は主治医へご相談ください。
送迎について
一部地域で送迎を行っています。詳しくはスタッフにご相談ください。
家族会
回復に向けて、ご家族の協力と理解は欠かせません。当デイケアでは、家族会を行っています。登録されると定期的にご連絡させて頂きます。